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マンションで水道つまりが発生した時の対処法とは?

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突然キッチンや洗面台の水が流れなくなった__
そんな「水道つまり」のトラブルは、マンションでも珍しくありません。自分の部屋だけで起きているのか、それとも建物全体の問題なのか判断に迷うことも多く、焦ってしまう方もいるでしょう。

ただちに業者を呼ぶべきなのか、自分で対処できるのか、いざという時に慌てず対応するためには、事前の知識がカギになります。

そこでこの記事では、マンションで水道つまりが発生した際の対処法について詳しく解説していきます。


◯マンションで水道つまりが発生した時の対処法とは


マンションで水道つまりが発生すると、自宅だけでなく他の住戸や共用配管にも影響が及ぶ可能性があります。まずは詰まり具合や構造を理解した上で、適切な対処法を順番に確認していきましょう。


・まずは管理会社または管理人に連絡する


マンションでは排水管が専有部分と共用部分に分かれており、どこが詰まっているか判断が難しいケースがあります。そのため、まずは管理会社や管理人に連絡し状況を報告しましょう。

共用部が原因の場合、修理費用は管理組合負担となる可能性が高く、自己判断で修理業者を呼ぶとかえってトラブルや費用の負担が発生するリスクがあります。特に、上下階でも異常が発生している場合は、専有部ではなく建物自体の問題の可能性もあるため、必ず先に相談することが大切です。


・市販のパイプクリーナーを使用する


専有部分の排水口が軽く詰まっている場合は、液体タイプのパイプクリーナーが効果的です。
使い方は簡単で、排水口に指定量の液体を注ぎ入れます。そのまま15~30分放置し、最後に流水で洗い流します。使用する際は換気をしっかりと行い、ゴム手袋などで肌を保護してください。


・詰まりを解消する道具を使用する


専有部分の深い汚れや異物に対しては、ラバーカップ(スッポン)や真空式ポンプ、ワイヤーブラシ式クリーナーが効果的です。

ラバーカップは圧力で汚れを押し流すことができ、ワイヤーブラシは奥の髪の毛やカスを直接掻き出すことができます。これらを使用する前にパイプクリーナーで汚れを柔らかくしてから併用すると、よりスムーズに除去できるでしょう。ワイヤーブラシの注意点として、力任せに扱うと配管を傷つける可能性があります。使用時の力加減や深さには注意が必要です。また、パイプクリーナーは塩素系漂白剤を含む製品が多いため、酸性洗剤と併用してしまうと有毒なガスが発生する恐れがあります。パイプクリーナーを使用する際は取扱説明書をきちんと読み、絶対に併用しないように注意しましょう。



◯マンションで水道つまりが発生してしまう原因とは?


マンションの水回りでつまりが発生する原因は一体何なのでしょうか?
以下では、キッチン・浴室・洗面台の3箇所の原因についてご紹介していきます。
原因を把握することで、予防や対策が効率よく進められるはずです。


1. キッチン:油汚れや食べカス


キッチンの排水口は、日々の調理や洗い物で油汚れや食べカスが流れ込みやすい場所です。

注意が必要なのが、調理や揚げ物などで使用した油の処理方法です。油は冷えると固まりやすくなるため、排水口に油を直接流してしまうと、排水管の内側に付着して徐々に排水の流れを悪化させます。また、食べ残しや野菜くずなどの細かいゴミも、フィルターを通り抜けて配管内に蓄積されることがあります。さらに、つまようじやラップなどの異物を誤って流してしまうのも、詰まりの要因となりえます。


2. 浴室:髪の毛や体毛


浴室の排水溝では、髪の毛や体毛の蓄積がつまりの主な原因となります。

シャンプーや身体を洗う際に抜けた毛が少しずつ排水トラップに絡まり、水の流れを阻害します。さらに、石鹸カスや皮脂汚れが混ざり合うことで粘着質の塊となり、排水管内にこびり付きやすくなります。これを長期間放置していると、完全に水が流れなくなる可能性があるため注意が必要です。また、子供のおもちゃやアクセサリー、シャンプーの切れ端などの異物が排水口に落ち込むことで、髪の毛と絡まり合い、つまりが急激に進行することもあります。


3. 洗面台:石鹸カスや皮脂


洗面台では、毎日の手洗い・歯磨き・洗顔の際に流れ出る石鹸カスや皮脂汚れが、排水管内に少しずつ蓄積されていきます。これらの成分は、水に溶けにくい性質を持っているため、配管の内側に付着しやすく、やがて粘着性の汚れとなって水の流れを妨げます。さらに、髪の毛やヒゲ剃りの際に出る毛くずがこれらに絡まり、固まりを形成することでつまりが発生してしまいます。
加えて、アクセサリーの一部やヘアピン・綿棒・歯ブラシのキャップなど、小さな異物が誤って流れ込んでしまうことでも、排水不良が起きやすいです。



◯つまりを起こさないための予防法について


日常生活の中で「つまり」はどの家庭でも起こりうるトラブルですが、日頃からの予防で大きくリスクを減らすことが可能です。まず大切なのは、異物を流さないという意識を持つことです。キッチンではペットボトルのキャップやラップ、洗面台では歯ブラシや綿棒、トイレには本来流すべきでないものを避けることが基本です。

定期的な清掃も効果的です。排水口や配管まわりをこまめにチェックし、市販のパイプクリーナーなどで汚れを蓄積させないようにしましょう。さらに、フィルターやゴミ受けを活用することで、大きなゴミの侵入を防ぐことも可能です。

これらの対策を習慣づけることで、つまりの発生を未然に防ぐことができるでしょう。



◯まとめ


マンションで水道つまりが発生すると、専有部分だけでなく共用部分にも影響を及ぼす恐れがあるため、早急な対応が求められます。まずは管理会社や管理人に連絡し、原因が共用部か専有部かを確認することが大切です。軽度のつまりであれば、液体タイプのパイプクリーナーやラバーカップなどの道具で対応できますが、誤った使い方は配管を傷めてしまうため、取扱説明書をきちんと確認しましょう。

キッチン・浴室・洗面台などの水回りには、異物を流さない工夫や定期的な清掃を習慣化し、つまりの予防にも努めましょう。

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